施設長の仕事|仕事編|特養

施設長の仕事|仕事編|特養

開設から22周年となるヴィラ羽ノ浦で、施設長を務めている久世光洋さん。

職種の異なる職員をまとめ、入所者さん・利用者さん・ご家族へのサポート、地域への貢献、行政との連携など多岐にわたる業務をスマートに行っている姿が印象的。そんな久世施設長に、仕事のこと、プライベートなことをお聞きします!

ーーヴィラ羽ノ浦施設長就任から2月でまる5年になるんですね。振り返ってみるとどんなことが思い出されますか?

久世:そうですね…色々なことがありました。が、振り返ってみると「ん!?もう5年経ったの!?」という感想が一番に出てきますね。

ーーコロナ禍で3年。初めての緊急事態に、施設長として判断・対応に迫られる場面も多かったことでしょう…

久世3年前はコロナ感染症に対する知識や認識がまだまだ甘くて「あれはダメ」「これもダメ」というような禁止令ばかり出して、入所者さんや利用者さん、ご家族さん、職員に対しても余計な不安を煽ってしまっていたように感じます。3年経過する内に身近な人が発症して、その対応を経験してきたことで、感染症そのものや感染防止対策に関する知識も増えたことで「発症した」「身近な人が感染した」場合でもある程度冷静に判断や対応が出来るようになった気がします。

ーー2023年、ヴィラ羽ノ浦はどのように進んでいきそうですか?運営方針は?

久世:グループ理念“絶対に見捨てない。”を念頭に、QOL(毎日が充実し、心身が満たされた生活=より善く自分を生きること)の向上に焦点をあてた運営をしていきたいと考えています。入所者さん、利用者さん、地域の皆さん、そして職員にとっても必要とされる施設であり続けたいと考えています。

ーー施設長に初めて就いたのはいつ、どちらで?(初めて就任したとき地域の皆さんに必要とされるはどのような思いでしたか?)

久世:一番最初に施設長に就任したのは平成18年なので、17年前ですね。現在と同法人のケアハウスでした。施設長という役職が初めてでしたし、ケアハウスも特養もどういう施設なのか?というところからの始まりでした。入所者さんのお顔とお名前を覚えるのに必死だった記憶だけが残っています。

ーー(それまではどのようなお仕事をされていたのですか?)

久世:平成9年にグループへ入社して以来、色々なことを経験させていただきました。ケアハウスの施設長就任前は福祉用具専門相談員をしていて、これが介護保険に携わる起点となりました。その前は、勤務していた淡路のグループ病院の健診センターで出張健診を担当していて、検診バスを運転して淡路島内外の企業へ出向いて、職場での健康診断を段取りするお仕事をしていました。その他、外国人労働者の受入れや新規施設の開設準備室、デイケアや病院での介護、老健での支援相談員等を経て現在に至っています。

ーー「HMWお仕事図鑑」no.035 施設長 に、久世施設長も登場されました! 改めて、施設長とはどのような仕事ですか?

久世:記事にも書いたように確かに大変な事もありますが、稼働率や収益の向上、色々な方に喜んでもらえることが励みになり、やりがいとなるお仕事です。自分自身はほとんど介護経験がないので現場業務はスタッフに任せる姿勢を保っています。一方で声を掛けてもらいやすい雰囲気を出すことを意識して、想いを引き出せる関係づくりが必要であることも経験を通して学びました。

<施設長の基本的な業務>
・入所者さん・利用者さんの管理
・職員の管理
・施設の運営管理
・行政との調整

 

久世:具体的には、入所者さんや利用者さんにとって安らげる場、ご家族さんにとって頼れる施設であること、職員にとって楽しくやりがいのある職場づくりをマネジメントする力が必須だと実感しています。

<施設長のとある1日>
8:30 始業(前日からの申し送りやその日の入退所者の確認、届出書への押印等)
午前中 ショートステイやデイサービス利用者さんのお出迎え(必要に応じ送迎)、官公庁への提出書類作成や営業等
12:30 一日の楽しみである昼食(メニュー確認は昼前の重要業務)
午後 営業や施設内ラウンド、利用者さんのお見送り(朝同様送迎に対応することも)、日報や月報等の各種報告作業
17:00 終業

 

ーー外国人職員や新人職員への指導、また、送迎、当直や広報・営業活動もなさっていて仕事は幅広いですね。

久世:現場実務や指導はやはり専門職がするものと思いますので、対外的なやりとりや営業、書類作成、報告業務がメインになってきます。場合により現場のフォローにも入りますが、専門的な業務以外の「隙間を埋める」作業くらいですね。

ーー業務内容の比重はどのような割合ですか??

久世:業務の比重はその時の優先順位によって%テージが変動しますね。

ーー難しいな…と思う仕事はどんなことですか?

久世:入所者さん、ご利用者さん、ご家族さん、職員、それぞれ色々な場面で二者の意向や意見が食い違った場合に、落としどころを見つけるのに悩む時がありますね。

ーーやりがいを特に感じるのはどんな仕事ですか?

久世:前述したように、稼働率や収益向上が大きなやりがいとなりますが、色々な方に喜んでもらえることに大きな喜びを感じます。

ーーバランス感覚やコミュニケーション力が必要な仕事だな、と感じました。施設長として、心がけていることはありますか?

久世:声を掛けてもらいやすい雰囲気を出しておくこと、逆にこちらから気軽に声を掛けることが心掛けている点であり、反省点でもあります。

ーー職員の管理はもちろんですが、利用者さんや入所者さんの把握などもなさっているんでしょうか?

久世:全ての方を把握しているわけではありませんが、最近楽しそうに過ごされていた様子や、こんなことが出来ました、入所や利用開始となった方、体調不良のあった方等はご家族さんや担当ケアマネジャーさんから問い合わせがあった際にお伝えできるように努めています。

100歳慶祝訪問|ヴィラ羽ノ浦

お聞きしていると、重責を担うお仕事だと改めて強く感じます。

時間活用術やストレスとの向き合い方、プライベートの過ごし方などについて次回「ワークライフバランス編」でお聞きします。

お楽しみに!

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