当施設には「マイスター」の称号を有する調理師が在籍しています。みんなの「美味しい!」にこだわる賀喜康友さんと島岡茉由さんにお話をお聞きする「マイスター調理師が在籍しています」後編です。 <前編はこちら> ※平成医療福祉グループでは、年に1度、「調理師オリジナルライセンス試験」を行っています。魚の下処理やお寿司作り、卵料理、デザートなどの5部門において、実際の調理の完成度や技術、作業スピードを測るタイムトライアルなどの実技試験を重ね、厨房で必要とされる技術を磨くことを目的とした試験です。黒い「マイスターエプロン」は、全ての部門に合格した証です。
島岡 調理師オリジナルライセンス試験が始まったからです。
嘉喜 調理技術のレベルアップができる上に、昇給があるから!
島岡 どうせなら全部合格したかったんですよね。
嘉喜 ライセンス試験を受ける以上はすべての課題に合格したい!!という野望があったからです。
嘉喜 ひたすら練習あるのみ!マイスター取得には5つあるライセンス試験全てに合格する必要があるので、ライセンス試験に1つずつでも合格し、モチベーションを上げて勢いにのることも大切です。
島岡 最初のライセンス試験は合格できそうなデザート、卵料理、タイムトライアルと、順番にこだわりました。
島岡 寿司の試験で、にぎり方が難しかったです。
嘉喜 5つのライセンス試験の全てにおいて壁にぶつかりましたが、デザートの試験では、ケーキを一度も作ったことがなかったので特にてこずりました。
島岡 調理の動画をよく見ていました。
嘉喜 練習で作った料理を家族によく食べてもらいました。(たぶん飽きていたと思います…)デザート試験用のケーキは、職場にも持って行って感想を聞かせてもらったこともあります。
嘉喜 試験独特の空気はあったと思います。すべての課題に制限時間があるのでスピードと完成度が要求されました。課題の試験を作り終えると審査に入り、その場で結果発表となるので、かなり緊張していたと思います。
島岡 試験官が用意してくれた材料を確認して、時間内に調理していきました。試験用の、普段しないこともあるので、難しいこともありました。
試験会場の様子 (※音声はありません)
嘉喜 2019年12月です。
島岡 1回目1つ、2回目1つ、3回目2つ、4回目1つと順にライセンス試験に合格して、マイスターを取得しました。
島岡 一番難しいとされるデザートライセンス試験でのケーキ作りを、最初に合格できたことです。
嘉喜 一生懸命練習した成果が試験官に伝わったこと。自分自身でも成長を感じれたことです。
島岡 とても嬉しかったです。
嘉喜 すごく嬉しかったです。試験会場で「ヨッシャー!!」と叫んで両手を突き上げた記憶があります
嘉喜 試験会場から妻にLINEで報告しました。
島岡 嘉喜さんです(笑)
嘉喜 家宝にしています。
島岡 普段は使わず、しまっています。実は、1枚ダメにしてしまったから…。
嘉喜 刺身の盛り付けをより鮮やかにしたり、出汁巻き玉子の出汁の量を調整したりとこだわりました。出汁巻き玉子を自分の子どもたちに食べさせているうちに「玉子のおっちゃん」と言う称号も手にしました。
島岡 特にないです。いつもと同じ!
嘉喜 調理師免許はもちろんですが、介護福祉士、認知症研修終了証を取得しています。
島岡 製菓衛生師の資格を持っています。
島岡 揚げ物があまり得意ではないので、頑張りたいです。
嘉喜 さらなる技術のレベルアップと人に教育できる調理師になりたいと思います。
嘉喜 例えば若竹の吸物を作るとしたら、自宅にもあるミキサーで若布を回すことにより、若布からとろみが出て飲みやすくなったり見栄えも変わり素材の味を生かせると思います。
島岡 食材の切りか方を工夫するといいですよ。
島岡 休みの日の夕食くらいかな(笑)
嘉喜 よくしますよ。魚料理や肉料理は100パーセント自分がします。
島岡 よく手を切ったり、やけどしたりしますね。
嘉喜 家族で買物に出かけても、旬の食材や食材の値段などを家族ほったらかしで見てしまいます。
嘉喜 毎日食事の時間が楽しみになるように皆さんに喜んでいただける料理を全集中で提供させていただきます。期待して下さい!!
島岡 これからも美味しい料理、作っていきます!