当施設で勤務しているバングラデシュからの技能実習生、ヌールさんとファイサルさん。1月に入職してから6ヶ月が過ぎました。
※技能実習制度について/入職時の記事はこちら<前編> <後編>
当初は言葉数も少なく、黙々と仕事に取り組んでいたふたりの「今」を覗いてみましょう!
配膳中のヌールさん(左)と水分補給介助中のファイサルさん(右)
ヌールさん 入所者さんと話をしている時間が、とても好きです。
ファイサルさん 入所者さんや職員さんが優しくて仕事が楽しいです。
ヌールさん 「どこへ行きたい」「何が好きです」という話をしていると私も嬉しくなります。例えば、「どんな花が好きですか」とか「どこへ行きたいですか」とか聞いたりします。入所者さんが「お寿司を食べに行きたい」と言ってくれました。
ファイサルさん 冗談を言ったりして笑っています。例えば「(入所者さんに)何歳ですか?」と聞くと、「80歳です」とか「100歳です」と答えてくれます。「私も100歳です」と言うと『ええええ!?』と笑ってくれます。
ヌールさん オムツ交換と着替えの介助は最初よりも上手にできるようになりました。
ファイサルさん オムツ交換は上手になったと思います。
ヌールさん 介護は初めてだったので、最初は全て難しかったです。腰が痛くなることもありました。今は起こしたり、車椅子へ移る時の介助方法を覚えてきたので、腰を痛めることなくできるようになりました。
ファイサルさん 最初は腰が痛くなったけど、今は仕事に慣れてきたので大丈夫です。
ヌールさん 話をしたり、一緒に唄ったり、ダンス(阿波踊り)をすることです。
ファイサルさん 介護の職員さんも看護の職員さんも協力して仕事をしているから、私もとても気持ち良く仕事をしています。
ヌールさん 漢字と難しい言葉はまだたくさんあります。
ファイサルさん 毎日勉強して頑張っています。
ヌールさん 仕事が終わってから、アパートでテキストを見て勉強します。日本のテレビを見るのも勉強になります。あと、週に一回、技能実習生に対する(平成医療福祉グループの日本語支援チーム)先生のWeb授業があります。
ファイサルさん テキストを見て勉強しています。スマホの翻訳機能を使って、日本語→英語→バングラデシュ語に変換してリスニングの対策をしています。
ヌールさん いつかバングラデシュに介護の会社を作る夢があります。そのためにひとつひとつの介護技術をよく見て、なぜそれをするのかの理由も理解していきます。
ファイサルさん ずっと日本にいたいので介護福祉士の資格をとることを目指しています。
ヌールさん できれば長くいたいです(すぐには帰りません)。(両手を出して)10年くらい日本で働いてからバングラデシュに帰りたいと思っています。
ファイサルさん ずーっと日本にいたいので、介護福祉士をとって特定技能の在留資格をとります。
ファイサルさん …日本にいたいです(笑)
ふたりともいつもニコニコしていますし、対応も丁寧なので、言葉の壁はまだありますが、評判は良いです。朗らかな性格ですから、(大きな声では言えませんが)秘かに恋焦がれているお婆ちゃんもいるくらいですよ。
6ヶ月たってだいぶ仕事に慣れてきたのではないでしょうか。若くて力もありますので、暑さが堪えるようになってきた最近では、本当に頼もしい限りです。言葉も含め、まだまだ覚えてもらいたいことは山積みですが、日本人職員も彼らが言わんとしていることを必死にイメージして、かみ砕いた説明で指導できるよう努力しています。
入所者さんや利用者さんは、技能実習生と日本人職員がお互いに分かり合おうと努力している姿を、施設の良い雰囲気として捉えてくださっているのかもしれません。感謝です!
次回は、休日の過ごし方やバングラデシュのことなどについて聞きます。お楽しみに!<後編はこちら>